インジェクタークリーニング


こんなテスター見た事ありますか?
 

解説映像です(QuickTimeでご覧ください)

今まで無かったこのメンテナンス。
ASNU(アズニュー)インジェクタークリーニングです
今まで燃料の出口(インジェクター)は交換するしかありませんでした。しかし壊れていない物を1本¥10,000以上する物を簡単には交換できませんでした。しかしこのシステムを導入する事によりインジェクターの噴射状態を目で確認し(無化や方向のばらつき)単位時間当たりの噴射量のばらつきを計測できます。そしてここからクリーニングに入ります。

まず洗浄液に入れて配線をつなぎ(ここが肝心なのですが色々な条件を想定してインジェクターを作動させます)実車に付いている状態と同じ条件にてクリーニングします。
おおよそ20分から30分間のクリーニングで汚れはほとんど取れます。

そして最後に噴霧状態のチェック及び各作動条件毎の噴射量の計測です。ここで最初との違いがはっきり目で確認できます。
写真でもその噴霧状態や噴霧している時の方向性のばらつきをご確認頂けると思います。
この噴射量のばらつきや霧化がエンジンにとってとても重要になります。

近年のエンジン制御はとても素晴らしいものになっています。しかし理論空燃比を計測しているのはたった1個の酸素センサーです。
(タコ足の集合部分に1個取り付けてあります)
これはエンジンの燃焼ガスの総合した物を計測してエンジンコントロールユニットで計算してインジェクターの開弁時間を補正(フィードバック、学習)しているのです。しかしこれは各シリンダー毎の開弁時間まではコントロールしてくれません。上の写真でもお分かりになるかと思いますが同じ時間通電していてもこれだけの差が各シリンダーに出ている事になります。そして大切なのは噴霧状態です。霧状に噴霧しているインジェクターと棒状に噴霧しているインジェクターがあります。これではどんなに良いバランスのエンジン組み立てても各気筒がバランスよく廻ってくれるわけありません。シリンダーの燃焼が悪いやつにあわせてしまう事になります。

さらにエンジンチューニングをし、燃圧を上げた時このインジェクターはどこまで付いてこれるか、燃圧を上げた時噴霧状態はどうなるか、といった事まで目で確認できます。

Garage-tenryu(2006.02.26)