ボディフル補強


インテのボディ補強です
 

 

インテグラタイプRボディフル補強のご紹介です。
ご存知のようにこの車両のボディはモノコック構造で平板から整形された鉄板を組み合わせ、それを溶接して作られています。その溶接方法がほとんどがスポット溶接になっています。自動車メーカーはしっかりとした加圧管理、通電時間管理、温度管理の下、とても良い仕上がりのスポット溶接です。しかし…
この車両は10年経っています。距離は十万キロです。
メーカーのしっかりしたスポットは普通に走る分には10年経っても十分かと思いますが…
モータースポーツや激しい走りに使用すると10年経ったスポット溶接ではボディのねじれ、ゆがみが生じます。

 

 

 

ボディはしなやかな方が乗りやすい?
硬いボディはピーキーで乗りにくい?
違うんです。硬いボディはわかりやすいのです。乗ればわかるこの動き。スーパーオーリンズとの相性もバツグンです。

作業風景をご紹介します。

  

 

 

 

このようにホワイトボディ状態にします。全てです。ドンガラ状態です。
そして補強(スポット増し)する部分の塗膜やシーリングを剥がします。
下回りのアンダーコートも全て剥がします(これはとても大変な作業です)剥がさなくてもまったく大丈夫ですが(溶接する箇所だけでもです)どうせ純正仕上げにするのですから新車のような仕上がりにしたいですね。

 

 

 

塗膜を剥がし終わったら溶接です。スポット、TIG、MIG等全ての溶接機を使用し、適切な溶接で仕上げます。
写真にはありませんがその前にボディの寸法をメーカー寸法図に従い計測します。3次元計測でミニ単位で合わせます。

 

 

溶接する数と言ったら…
ものすごい数になります。これもとても大変な作業です。このドライバーさんが競技で気持ちよく速く走る姿を思い浮かべながら一生懸命溶接します。

 

 

 

 

綺麗だったボディが溶接跡で大変な事になっています。

 

 

 

 

 

そんなボディもご覧のように…

 

 

 

 

 

ここからがとても大切なのですが防錆処理です。鉄板地肌を出すとすぐ錆びます。その錆を丁寧に落とし、そしてしっかりとした防錆処理を施します。
手順として
@地肌研磨
A防錆処理剤塗布
Bサフェ−サー塗布
Cシーリング及びアンダーコート
D純正色塗装
E下回りだからこそとても高いクリアに割れにくい(飛び石等で)添加剤を入れて最終仕上げ。

これで長く安心して乗れるボデイが出来上がりました。

 

 

外した物を元に戻してだんんだん形になってきました。

エンジンルーム、室内、下回り全て純正色のチャンピオンシップホワイトです。
競技車両はグレーが定番ですがDC2はチャンピオンシップホワイトがとても綺麗です。

ここで疑問を持つ方がいると思いますが競技車両でシーリングやアンダーコートってデメリット?

確かに重くなります。数キロ重いと思います。
しかしDC2はエアコン無し、2名乗車、左右バケットにすると間違いなく基準重量下回ります。なので一石二鳥でちょうど良いです。
天竜仕上げのDC2は新車より錆には強いですよ!

 

インジェクターもクリーニングしエンジン取付です。

この後、コーナーウエイト測定、アライメント測定、シャワーテストを行い完了です。

 

             

いかがだったでしょうか。写真でごく一部を簡単にご紹介させて頂きました。とても時間がかかる作業です。

ガレージ天竜ではフル補強車両3台製作しました。(2006年3月現在)
これはコンプリートカー製作ですが今お乗りのお車でも同じように仕上げる事ができます。

補強のみでも承ります。是非お試しください。お問い合わせはこちら(メール)かお電話で。

 

Garage-tenryu(2006.03.25)