ボディ製作


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車のボディ、長く乗れば乗るほど痛んできます。
   錆、腐り、穴あき等。
   これは一般車両で長く乗ればよくある事です。
   これを競技車両で考えると…
   怖いです。
   錆びた所は鉄板が薄くなり穴が開いた所は強度がないです。
   車のボディは色々な形の鉄板を張り合わせて一つの形になっています。
   その張り合わせ方はほとんどがスポット溶接です。

   そのスポット溶接が曲者なんです。
   たった1個のスポット溶接でも引張りにはとても強いですがねじれに関しては
   とても弱いんです。
   でも普通に考えればスポット溶接が並んで打ってあるのでねじれるわけがないですね。
   しかしそれは通常の使用の場合です。
   モータースポーツで使用している車両はサスペンションも硬くハイグリップタイヤのおかげで
   とても辛い状態になっています。
   その鉄板の接合部がわずかですが動いてしまっているんです。

   先程も書きましたがその動きがスポット溶接の弱い所を突いているんです。
   徐々にそのスポットが緩んできます。
   アクセルON、OFFの時に音がしたりするのもそれが原因の時があります。

   モータースポーツで使う車両、特に古い車は補強をオススメします。
   わかりやすい車の動き。
   強化ブッシュやピロを入れたのとまた一味違うわかりやすさです。

   天竜はそんなボディ製作が得意です。
   ほとんどが手間のかかる作業だと思いがちですがやはり道具です。
   溶接機に関しては
   @ 直流スポット溶接機
   A 交流スポット溶接機
   B TIG溶接機
   C MIG溶接機
   これだけ揃えています。
   そして必要に応じパネルボンドも使用します。
   そこから大切なのですが溶接により歪みやねじれが生じた時にボディを計測する
   計測器一式とそれを修正する修正機一式があります。
   これがボディアライメントです。
   メーカー基準値を参考にミリ単位で計測修正していきます。

   更に大切なのは…

   鉄板は地肌を出すとすぐ錆びます。更に熱を加えるのですからよけいです。
   ガレージ天竜ではオランダのシッケンズという塗装システムを使用しています。
   その下地からの防錆処理、ミニで養った防錆処理技術はとても自信があります。

   お客様が楽しく長く走れるボディ、心をこめて製作させて頂きます。  

   DC2インテグラの作業例です。こちらからどうぞ。